2つの喫茶店に、エスプレッソのポップが貼ってありました。
A店には左の、B店には右のポップ。
写真は同じですが、それぞれ違ったコピーが書かれています。
値段は両方とも同じとします。
あなたなら、どちらのお店でコーヒーを飲みますか?
アンケートの結果、約8割の方がBのお店を選びました。
(107人中、86人でした。21人の方は「あえてA」という意見と、「両方選ばない」という意見も・・・)
実はA店とB店、エスプレッソの入れ方に違いがあるかと言うと、そうではありません。
A店も一杯づつ丁寧に、美味しいコーヒーをお客様に提供しています。
だからこそ、商品に自信がある。
そこで「味自慢」と謳いました。
しかし、お客様にとってはどうでしょう?
「いい豆を使っているから?」
「焙煎の方法が違う?」
「入れ方の技術が凄いの?」
ここでお客様の求めているのは、「美味しいエスプレッソが飲みたい」ということ。
だとすると、「なぜ、味自慢なのか?」その理由が知りたい。
ただ「ウチは美味しいよ」だけだと、人って疑い深くなりませんか?
「ウチは○○だから美味しい」と言われると、「なるほど」と納得できますよね。
(「○○」が容易に信じられる内容であれば)
B店は「一杯づつ挽きたてをお入れします」と謳っています。
ですから「入れたての珈琲が飲める」というお客様の利益が明らかです。
その結果、8割の人に選ばれました。
このように「ポップや広告に何を書くか!?」だけでも、人間の行動は変わってしまうのです。
これは簡単な実験でしたが、「味自慢」というポップで売っているお店があったというのは事実です!
あなたが、もしA店のような広告で売っているとすると、お客様に選んでもらえない可能性が!?
あなたの「自慢の商品」は、どんなライティングで「お客様の利益」を伝えていますか?